令和7年8月18日〜24日 活動記録

【自民党青年局 台湾・ベトナム視察研修報告】

写真は頼清徳総統と

期間 : 令和7年8月17日(日)〜8月23日(土)
訪問地 :台湾(台北)、ベトナム(ハノイ)
目的 : 台湾・ベトナムの要人や関係団体との交流を通じ、国際情勢や両国との関係について理解を深める。
研修内容
今回の青年局海外研修では、日本にとって重要なパートナーである台湾とベトナムを訪問しました。両国の政治・経済・社会情勢について多角的な視点から学ぶ貴重な機会を得ることができました。

この訪問は、両地域の政治、経済、社会情勢を直接肌で感じ、日本、特に埼玉県との関係をより深く理解するために行われたものです。以下に、訪問で得られた知見と感想を報告します。

台湾訪問
政治情勢と主要人物との面会
今回の訪問は、現職の頼清徳総統や副総統の蕭美琴氏をはじめとする主要な政治家との面会が実現し、大変有意義なものとなりました。民進党が総統選挙で勝利し、同一政党として初めて3期連続で政権を担うことになりましたが、立法院では野党が主導権を握る「ねじれ状態」が続いています。こうした状況下で、頼清徳総統が「4つの堅持」を掲げ、現状維持を図る方針を強調していることを直接伺い、台湾の未来に対する強い意志を感じました。
また、米国のトランプ大統領による「台湾は米国から半導体産業を奪った」といった発言に対し、台湾側は報復関税措置をとらず、米国への投資を増やすことで関係強化を図る方針を示していることも印象的でした。これは、国際関係の複雑さを踏まえた現実的な外交姿勢だと感じます。


今回の訪問で面会した主な方々は以下の通りです。
* 頼清徳総統: 総統府を表敬訪問し、直接選挙で選出された総統として、台湾の民主主義を守るという強い決意を感じました。
* 蕭美琴副総統: 彼女の神戸生まれという経歴は、日本との関係の深さを示しており、日台関係のさらなる発展に期待が持てます。
* 林佳龍外交部長: 元台中市長という経歴を持つ林氏との面会を通じて、地方レベルでの交流の重要性を再認識しました。
* 潘孟安総統府秘書長: 彼の経歴から、地方政治での経験が中央政府での要職に活かされていることがうかがえます。
* 韓国瑜立法院長: 与野党が対立する立法院の議長として、その役割の重要性について考えさせられました。
* 国民党、台湾民衆党: 野党の代表者との対話を通じて、多様な意見や政治的立場を理解する貴重な機会となりました。
* 葛永光救国団主任: 青年教育に携わる人物として、将来を担う若者たちの育成に対する熱意を感じました。


今回の訪問を通じて、日本と台湾の関係が非常に友好的で、深い絆で結ばれていることを改めて認識しました。
総統は、日本を「台湾にとって堅実な友人」と述べ、青年局の訪問を心から歓迎してくださいました。また、今回の訪問が両地域の協力を深めるきっかけとなることへの期待を示されました。
一方で政治的な課題について詳しく知ることができました。2024年1月の総統選で与党・民進党が勝利し、初の3期連続政権となりましたが、立法委員選挙では過半数を獲得できず、野党が立法院の主導権を握る「ねじれ状態」が続いています。これにより「国会改革関連法」の可決や2025年度予算案の大幅削減など、与野党の対立が激化している現状を学びました。また、中国からの圧力と、それに伴う「統一工作」への対策として、台湾側が国家安全会議で17項目の対策を打ち出していることや、対中輸出依存度の減少に努めているといった現状が共有されました。
また2024年の訪日台湾人数は、過去最高の約604万人に達しました。また、在台日本人、在日台湾人の数も多く、人的交流が活発に行われていることを実感しました。経済協力の深化: 台湾の半導体大手であるTSMCの熊本工場への投資は、日台間の経済協力の象徴です。今後は、半導体産業を始めとする多様な分野での連携を強化していくべきだと感じます。
今回の研修を通じ、台湾が直面する複雑な国際関係と国内政治の状況を肌で感じることができました。台湾海峡の平和と安定が、日本を含む国際社会全体にとって不可欠であるという認識を改めて強くしました。

ベトナム訪問
政治情勢と主要人物との面会
ベトナムでは、共産党による一党支配体制のもと、市場経済の導入と対外開放を柱とする「ドイモイ(刷新)」路線を推進していることが分かりました。指導体制が近年大きく変化している中で、今回面会した要人の方々からは、経済発展と国民生活の向上を重視する姿勢を強く感じました。
* トー・ラム党書記長: ベトナム共産党の最高指導者であり、彼が主導する省庁改編など、実務的かつ合理的な政策運営に注目が集まります。
* ルオン・クオン国家主席: 2024年10月に新国家主席に就任したばかりであり、今後の国内外での活動が注目されます。
* ファム・ミン・チン首相: ベトナム経済の発展を牽引する立場であり、経済政策に関する具体的な話を伺うことができました。
* チャン・タイン・マン国会議長: 2024年12月に日本を公式訪問しており、日本との関係強化に意欲的であることがうかがえます。
* レー・ミン・フン越日友好議連会長: 埼玉大学大学院への留学経験を持つ親日家であり、日越関係のさらなる発展に貢献してくれると期待されます。
日本とベトナムの関係
ベトナムは「世界有数の親日国」であり、文化的親和性や日本に対する信頼が高いことが、訪問全体を通じて感じられました。
* 活発な交流: 在日ベトナム人の数は2024年12月時点で63万人を超え、日本にとって中国に次ぐ在留外国人の数となっています。また、観光客数も増加しており、人的往来の活発化を実感します。
* 経済協力の深化: 日本はベトナムにとって第3位の投資国であり、第4位の貿易相手国です。今回の訪問では、若手ビジネスマンや外交学院の学生とも交流し、ベトナム経済の成長を支える若い世代のエネルギーを感じることができました。



大使館では伊藤大使からベトナムの政治、経済、そして外交について深く学びました。ベトナムの平均年齢は31歳と若く、街を歩くとその勢いを肌で感じることができました。また、建国80周年の大イベント前ということもあり、街には老若男女が国旗を身につけており、その愛国心に感銘を受けました。ベトナムは「立ち位置」を巡って中国と米国の間で苦慮しながらも、「全方位外交」を展開していること、そして歴史的に中国の脅威に常に直面してきたことから「世界一の対中警戒感」と「国防意識」を持っているというお話は大変興味深いものでした。
また、ベトナムは「日本の人口減少・労働力不足問題への最大の貢献国」であり、日本の外国人労働者のうち、ベトナム人が約57.1万人と最も多く、全体の約24.8%を占めているというデータは驚きでした。今後、日本が経済成長と国力維持を図る上で、外国人材の受け入れと共生が不可欠であることを再認識しました。政府が「定住」「永住」を念頭に置いた共生政策を推進していることや、育成就労政策の拡大なども学びました。


所感
今回の海外研修を通じ、埼玉県議会議員として、国際的な視点の重要性を強く感じました。埼玉県には多くの外国人、特にベトナム人が在住しており、今回の研修で得た知識は、彼らが地域社会で円滑に生活できるよう支援するための政策を考える上で大いに役立つものです。
また、台湾との関係も同様に重要です。日本と共通の民主的価値観を共有する台湾は、経済的にも地理的にも日本の重要なパートナーです。台湾海峡の安定が日本の安全保障に直結していることを踏まえ、今後も両地域の友好関係を深めるための取り組みを積極的に行っていくべきだと考えます。
今回の研修で得た学びを、今後の議員活動に活かし、よりよい地域社会の実現に向けて尽力していく所存です。

番外編

台湾 101 タワー、正式名称は台北101で、台湾の首都である台北市にあるランドマーク的な超高層ビルです。高さ約509m、地上101階建て。

すごい景色

日本の漫画や戦隊モノのフィギュアが並べられており、人気でした。

台湾の夜市。すごい熱気で盛り上がっておりました。

ブタさんを散歩している人もいました(笑)

埼玉県連では、ダンベ踊りを披露しました。

台北賓館の庭でコクチョウにご挨拶

台湾の国会議員の皆さんと一緒に埼玉ポーズ

ベトナムは建国80周年のイベント直前で大盛り上がり。
大歓迎を受けました。

パレードの予行演習は夜の8時から明け方の3時まで続きます。
会場となったバーディン広場は、80年前の1945年9月2日、建国の父ホー・チ・ミンが独立宣言を読み上げた場所とされる。19世紀後半から続いたフランスの植民地支配や第2次世界大戦中の日本による占領を経て、「ベトナム民主共和国」の独立を宣言した。

3万人が入れる客席を設置。すごい。

国会議事堂の照明。シャンデリア?が凄すぎる。

バイク文化です。バイク=ホンダというくらいホンダが有名で
カワサキのホンダ(カワサキのバイク)に乗ってるという言葉もあるらしいです。

ベトナムのドンソン文化のホアンハ銅鼓。

子ども達も国旗の服を着て列を作って資料館を見学していました。

ホーチミン共産主義青年同盟中央文化開発センターではアオザイでの歓迎を受けました。

日本語を専攻しているベトナムの大学生。かなり優秀で流暢な日本語で我々を歓迎してくれました。

日本文化をしっかりと学んでくれています。

将来は日本に関わる仕事をしたいそうです。

副学校長と記念撮影

日本の学生部と両国の未来について活発な議論が交わされ、とても充実した時間になりました。

【県議会議事堂エントランスを彩る生花】

いつもありがとうございます。

作者:遠州 小林一知さま
花材:レンギョウ、ダルマヒオウギ

作者インタビュー

Q:作品のポイントを教えてください。
A:ダルマヒオウギの実と花を一緒に使うことによって、時の流れ、季節の流れのようなものを表現したことです。

Q:他にはありますか。
A:左から右への風の流れを意識して生けました。花器は波の模様をしているんですよ。

※埼玉県ホームページより作成

【鳥取県議会拉致条例視察】

鳥取県議会議員連盟の皆様に、本県が制定した「埼玉県拉致問題等の早期解決に向けた施策の推進に関する条例」についてご説明する機会をいただきました。
都道府県で初めての拉致問題に関する条例制定に、事務局長として尽力した者として、本県の取り組みを直接お伝えできたことを大変嬉しく思います。

この度の視察では、私から条例制定の経緯や目的についてご説明させていただきました。拉致問題は、多くの県民にとって関心の高い問題であり、その早期解決を願う強い思いから、私たちは超党派で協力し、この条例を制定しました。条例では、被害者の帰国を促進するための県としての具体的な取り組みを定めています。


鳥取県議会議員連盟の皆様は、熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。その姿勢から、鳥取県でもこの問題の解決に向けて真摯に取り組んでおられることが伝わってきました。また、オンラインでの参加となりましたが、皆様の真剣なまなざしを画面越しに感じ、私自身も改めて身が引き締まる思いでした。
今回の視察が、鳥取県における拉致問題解決に向けた取り組みの一助となることを願っています。今後も、地方自治体として国と連携しながら、拉致問題の早期解決に向けて全力を尽くしていく決意です。

【帰りたかった仏さま〜須加を愛する阿弥陀さまと桂昌院〜絵本出版記念レセプション】

同級生であり幼馴染の湯澤さんが執筆された絵本『帰りたかった仏さま:須加を愛する阿弥陀さまと桂昌院』の出版記念レセプションにお招きいただき、参加しました。
会場には温かい空気が満ちており、湯澤さんが作品に込めた思いや、ふるさとの須加に対する深い愛情がひしひしと伝わってきました。
湯澤さんはスピーチで、この物語を通じて伝えたいメッセージを熱く語ってくださり、その真摯な姿に胸を打たれました。

また、会場では物語を語り部の会の方々が披露され、参加者は物語の世界観に引き込まれているようでした。
長年温めてきた思いが形となり、こうして多くの人々に届けられること、そしてその晴れ舞台に立ち会えたことを心から嬉しく思います。湯澤さんの新たな挑戦と、この素晴らしい絵本が多くの人々の心に響くことを願っています。
この素晴らしい作品を、ぜひ手に取ってみてください。
【掲載情報】
* 作品名: 『帰りたかった仏さま:須加を愛する阿弥陀さまと桂昌院
* 著者: 湯澤博之
* 初版発行: 2025年6月

【続・夏祭り】

各地で行われている夏祭りに参加しました。地元の東栄祭りも実行委員として司会を務めました。
祭りの会場は、皆さんの協力を得て手作りで。鮮やかな提灯と賑やかな屋台でいっぱいです。日が落ち始めると、お祭りのハイライトである踊りが始まりました。色とりどりの衣装を身につけた人々が、軽快なお囃子に合わせて踊る姿は圧巻です。


今回は、焼きそばの屋台で調理を手伝うことに。仲間たちと協力して大きな鉄板で麺を炒め、香ばしい匂いが漂う中で、地域の皆さんと笑顔を交わすひとときを過ごしました。


お祭りは、単なるイベントではなく、人と人との繋がりを再確認できる大切な場所です。東栄祭りで感じた、地域コミュニティの温かさと一体感は、夏の忘れられない思い出となりました。

【星河地区青少年育成会理事会】

星河地区青少年育成会の理事会を開催いたしました。役員の皆さまにお集まりいただき、育成会の現状と今後の活動について活発な議論が交わされました。
顧問として、育成会が今後も継続していくためのあり方と、皆さまのご協力をお願いするお話をさせていただきました。子どもたちの健全な育成のためには、地域全体で支えていくことが不可欠です。
今回の会議を通じて、役員の皆さまの育成会活動への熱意を改めて感じることができました。これからも地域の子どもたちのために、力を合わせて活動を続けていきたいと思います。
ご多忙の中ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

【今週のワラちゃん】

今週も元気いっぱいの盲導犬パピー、ワラちゃんです!
盲導犬訓練生として、毎日さまざまなことを学び、遊び、そして時にはやんちゃをして過ごしています。そんなワラちゃんですが、今日はたくさん遊んだからか、とびきり気持ちよさそうにお昼寝をしています。


ふかふかのベッドに丸まって、ぐっすり夢の中…。見ているこちらも癒されますね。どんな夢を見ているのかな?もしかしたら、未来のユーザーさんと一緒に楽しくお散歩している夢かもしれません。